~ひとりで悩まないで。
 少しの勇気があなたの光になる~

会員の声

アイリスの会に入会した会員の声をご紹介します。
誰にも打ち明けられない不安を抱えながら過ごすなか、ミニ茶話会がきっかけで入会し、会員同士の支え合いで前向きになることができた、そんな声が多く聞かれます。乳がんで悩んでいる方の一助になれば幸いです。

「まさか?…またかぁ?…」(50代)

いつもは「大丈夫だぁ~」の笑いで不安を吹き飛ばしてくれる主治医の表情が曇った。「オレの経験から言えばたぶんそうだろう。」

1度目の乳がん宣告から15年たった2021年5月、毎年の定期検診は欠かさず受け、自己検診も行っていたが、なんか、右のわきの下から胸にかけてチクチクとわずかに痛む。プラス、しこりとも言えないちょっとした何かを感じた。いやな直感とともに私はI先生の元へ急いだ。すぐに冒頭のくだりとなり、結果、翌週には反対側の乳がん宣告。まさか?…またかぁ?…は現実になってしまった。1度目同様、2度目も自分で見つけてしまい、I病院のスタッフの皆様からお褒めの言葉を頂いた。喜んでいいのか…。2回とも温存手術。術後は1度目、放射線治療、その後抗がん剤治療、ホルモン治療を行った。2度目は現在、放射線治療を終え、ホルモン治療を行っている。

初めての乳がん。それは全く予想もしないことで何も分からず、ただただ心配と不安と恐怖だけの日々。手術はしたけれど…、この先どうなるのか、悲しみや痛みで眠れない。大きな山がはだかり、「前向きに生きる」とは簡単ではなかったが、嫌でも病気と向き合って様々なことを調べ、見聞きした。それから、自分のこの経験を通して何かできることはないかと考えるようになっていた時、乳がんの啓発活動に力を入れていた「がけっぷちナース」の著者、山内梨香さんと出会った。そのこともきっかけとなり、1度目の手術から約4年後、アイリスの会に入会した。

それ以来、会の活動に参加してきて、会長の鈴木さんをはじめ会員の皆様に助けられてきた。いろいろな話をしてきたその言葉に、同じ経験をしているからこそ、何よりも心に染みた。「まさか」の現実を一人で抱え込まず、一緒に辛さ不安を分かち合ってもらい、前向きに生きる力を頂き感謝している。

 

「30代で乳がん 定期検診を受けていたのに」(30代)

私が乳がんと診断されたのは、36歳の時でした。胸の上部に突っ張るような違和感とシコリのようなものを感じたのですが、乳がん検診で異常なしと言われたばかりでしたので、初めはあまり気にせずにおりました。その後数週間が経過し、お風呂で触った時、やっぱり何かある!と確信に変わり、病院を受診し、がんとわかりました。

まさか自分が、まさかこの年でがんになるとは思ってもいませんでした。早期発見でしたが、手術、抗がん剤、放射線、ホルモン治療と、フルコースの治療。治療中の体調がどうなるのかわからない状態で、不安にかられる毎日でした。

そんな時、知人からアイリスの会を紹介していただき、茶話会に参加しました。たくさんの方に励ましていただき、明るい雰囲気の茶話会にとても安心したのを覚えています。普段なかなか話せないようなことも、仲間同士で相談し合えてとても元気をもらいました。

病気になったことは悲しく、辛い事でしたが、私にとっては話せる相手がいた事が大きな支えとなりました。病気をしたから出会えた仲間もたくさんいて、今はそれらに感謝し、この経験を活かしていきたいと思っています。

 

「二度乳がんを経験して」(50代)

職場の検診で乳がんと診断されたのは43歳の時でした。温存手術も可能でしたが、その場合、放射線治療のための通院が必要となり、仕事のことも考えて、服薬と月一度の通院で済む全摘手術を選択しました。

仕事も続けて、順調に過ごしておりましたが、毎年必ず受けていた乳がん検診で12年後に反対側に乳がんが見つかりました。
二度の乳がんを経験して思うことは次のようなことです。

  • 乳がんには、何年たっても大丈夫はない
  • 自分が納得するまで医師と向き合い、思いを伝える
  • ただ悩むのではなく、治療の内容を理解し、自分が何を解決すればいいか一つずつ解決していく
  • 診療を受けるときは、疑問点、質問内容をメモしていく
  • 一人で悩まない

 

「おびえて過ごす?楽しんで過ごす?」(60代)

リタイア後3年目に乳がんと診断され、最初に手に取ったのはスマホです。医学的な記載がほとんどでした。夫以外に打ち明ける相手もいなく、次に頼ったのはパソコンです。「乳がん」「手術」「岩手県」と何度も検索するうちに、アイリスの会のHPにたどり着き、盛岡のアイーナで乳がん体験者のおしゃべりの会に参加しました。自己紹介中に、涙ポロポロの私でしたが、手術の体験者の声に励まされ、告知後、1カ月で温存手術を受けました。

再発の不安に悩む私に、若い執刀医は、「毎日おびえて過ごすの?それとも、検診を受けながら、楽しんで過ごすの?」と問います。病院と自己の検診を欠かさずに、乳がんで悩む人に、少しでも寄り添える活動ができたらいいと思う今の私です。

 

「会社の健康診断で………」(50代)

アイリスの会に入会したのは、2011年でした。会社の健康診断で、乳がんと診断されました。知り合いからアイリスの会を紹介され、手術の前に茶話会に参加しました。不安な気持ちを抱えながら茶話会に参加し、参加者の経験談を聞いているうちに、少し安心した気持ちになりました。

病状の軽い重いにかかわらず、不安の大きさは同じだと思います。告知を受けた直後は、眠ることができなくなり、病気を考えないようにして仕事をしていてもつい乳がんのことを考えてしまいました。そんな時、自分の思いを語る場所があり、それを受け止めてくれる人達に巡り合えたことは心の安らぎにつながりました。

乳がんで悩んでいる人 勇気を出して アイーナの茶話会に足を運んでみませんか?
人目に付きにくい場所で、プライバシーを守りながら、和やかにおしゃべりをしています。

 

「骨転移から再就職」(60代)

47歳の夏、毎年の乳がん検診結果は「異状なし」。しかし、1ヶ月もしない9月、左の胸の上にしこりを発見。左乳房温存手術をして普通の生活に戻りました。
51歳、左上腕骨にがんが転移。放射線を腕にかけた結果、痛みがとれていつもの生活に戻りました。

8ヶ月ほどしてまた腕が痛み出し、また転移?と不安に思い受診すると、放射線をかけた骨が折れていました。骨の悪い所を切り取りチタンという人工骨を入れ回りにセメントをつけ縫い合わせました。毎日の生活の中では2キロ以上のものを持てない、自分の顔まで手が届かず片手の洗顔、首に近い洋服のボタンは片手でかける、エプロンの後ろの紐が結べない、ひねる動作ができないため雑巾が絞れない等々、仕事上も支障がでて仕事を退職しました。「この腕では、もう二度と仕事に就くことはないだろう」と思っていましたが、アイリスの会の鈴木会長から身体障害者手帳の話を聞き、身体障害者3級の認定を受けました。現在は障害者就労継続支援A型事業所で毎日楽しく働いています。

 


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